福岡県南部に位置する
「株式会社小郡カンツリー倶楽部」は、
その本拠地の小郡市に27ホールを展開するほか、
同県内に「志摩シーサイドカンツリー倶楽部」(糸島市)「茜ゴルフクラブ」(飯塚市)を
擁する九州でも有数のグループである。
小郡市には戦前、九州を代表する名門の
「大保ゴルフ場」があった。
第2次大戦で姿を消したが、その「大保」があった
ところから2キロにもならない北側に
「小郡CC」はある。
福岡県下では8番目に開場したコースで、
長い歴史を持つ。
小郡CC余話
パワースポットに守られて
小郡CCへの進入路を走ると、やがて赤い鳥居が並ぶスポットが目の前に迫ってくる。京都の伏見稲荷の分霊を祭る「黒岩稲荷神社」という。
壇ノ浦の戦いに敗れた平家一門の慈禅尼が、逃れて黒岩山の岩穴に隠れて礼拝を続け、禅尼が肥後に逃れた後は、付き添ってきていた武士が、祭祀の礼を続けたのが神社の始まりといわれる。
こんもりとした木立の中、周囲をゴルフ場にすっぽりと包まれるように鎮座する神社。農家にとっての稲の神のほか、商売繁盛、火の神などの職業神として信仰を集めている。
近くには弥生時代の集落遺跡(三沢遺跡)があり、小郡CCは造成中に出てきた人骨などを収めて祭っているが、お稲荷さんの存在はまるで、小郡CCにとっても守り神のようになっている。